上級者の打ち方(プロネーション)の身につけ方

「面をかぶせて打つ」

前回の配信で「上級者の形を真似しないで」ということを書きました。

前回の配信を読んでいない方はこちらからも読めます↓

「上級者の形」を真似しないで！

「どうやったら面をかぶせて打てますか」 これは先日のレッスンである受講生の方から頂いたご質問です。これはおそらく多くの方が思っている疑問で、やりたいと思っている…

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したがって、「面をかぶせて打つ」ということを形から入らないで欲しいのです。

ではどうすればいいのか？「ボールをつぶしながら回転をかける」ということを覚えてください。これができるようになると、その時には「自然と」プロネーション(面をかぶせて打つ)ということができるようになっていると思います。つまり

つぶしながら回転をかける→プロネーションができる(面がかぶる)

は成り立ちますが逆の

プロネーションの形を真似する(面をかぶせようとする)→つぶしながら回転をかける

とはならないということです。

今回はその身につけ方について、動画・画像を使いながら具体的にご説明します。

ステップ①厚い当たりの覚え方

「ボールをつぶしながら回転をかける」のは難しい技術なので、簡単にできるようにはなりません。1つずつ大事なことを身につけていきましょう。

その1つ目が「厚い当たりで打つ」です。回転をかけようとしすぎて、手をこねてスピンをかけようとしていたり、ワイパースイングをしすぎて球威がないボールになってしまっています。

これは「厚く当てる」ということができるようになれば解決します。こちらの動画をご覧いただいて練習するといいと思います↓

★グリップ薄い方はこちら↓

★グリップ厚い方はこちら↓

ここで重要なのが「フェイスアップ」です。「面を上に向けるとアウトする」と認識している方が多いようで、フェイスアップするのが怖いようです。しかしこれは間違いで、面が上に向いたからといってアウトするわけではありません。安心して実行してください。実際にプロの連続写真を見ても、フェイスアップしている時があります。

ちなみに、今回のテーマのプロネーションが完成する頃にはフェイスアップは自然に無くなっていきます。

ステップ②ボールをつぶす感覚の身につけ方

次に覚えて欲しいのが「ボールをつぶす感覚」です。これは多くの人が「難しい」「上級者ができることだ」と考えているかもしれません。確かに簡単なことではないのですが、練習ステップを踏めば誰にでもできることです。「才能がないとできない」わけでは決してないので、できるようになりたい方は是非取り組んでみてください。

「ボールをつぶす」ためにはスイングスピードが必要です。しかし、やたらめったらラケットを振っていてもつぶせるようにはなりません。コツは「力を入れるタイミング」です。

力を入れるタイミングは「インパクトの瞬間〜インパクト直後」くらいです。

多くの人は力を入れるタイミングが早いです。力を入れるタイミングが早いとボールを「たたく」感覚になります。たたく感覚で打つとボールを「弾く」感覚になります。弾くと潰せません。

そうではなくボールを「強く押し込む」イメージです。このようにやるとボールがラケットに引っ付くような感覚を感じられます。これが「つぶす」感覚です。

こちらの動画を参考に練習されてみてください↓

いきなり速いスイングでやるのが難しい方はまずはゆっくりやるのがおすすめです。こちらを参考にされてみてください↓

まずはゆっくり力を入れるタイミングのコツをつかむ練習をして、それからスイングスピードを上げていくといいです。

この段階ではまだラリーでは使えるレベルではありません。回転をかけるコツをお伝えしていないので、ボールがアウトすることが多くなると思います。次のステップで回転の掛け方です。

ステップ③ボールをつぶしながら回転をかけるコツ

最後に「つぶしながら回転をかける感覚」を練習します。

ステップ②の段階でもナチュラルに回転はかかります。しかし、ボールをつぶすくらいのスイングスピードだと、アウトすることが多くなるのでナチュラルにかかっている程度では安定させるのが難しくなると思います。

そこで「つぶしながらスピンをかける感覚」を覚えましょう。つぶす感覚というのはインパクトの瞬間に「ラケットにボールが食いつく感覚」と言い換えることができます。その食いついた瞬間に、「回転をかけながら相手コートに押し込む」という感覚です。

具体的には、以下の2つの動画が参考になると思うのでご覧になってみてください↓

今回の内容は以上になります。

プロネーションをできるようになりたい方は練習を頑張ってください！練習のやり方を間違ってしまったり、ステップをクリアしないまま次にいってしまうとうまくいきません。1つずつ丁寧に練習することが重要です。

うまくいかない方は何かを間違えている可能性があります。どこでつまづいているのかを知りたい方はご相談ください。リアルのレッスンにお越しいただくか、遠方の方はオンラインで質問をしたり、動画を見て指導することが可能です。興味がある方はご検討ください。

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