ご質問いただきましたのでお答えさせていただきます。
★質問★
ドライブ?スピン?がかかり過ぎてしまってネット前か相手コートのかなり浅いところでボールが落ちてしまいます。
どうすれば改善できるでしょうか? ちなみに、前に軟式テニスをやっていました。
<回答>
当たりの問題だと思います。厚く捉えたいのですが、おそらく薄くなっているのだと思います。
厚く当てることができれば改善されると思いますので厚く当てるとはどういうことか?
そしてその練習方法について解説します。
厚く当てるとは
厚く当てることができることによって
コントロールが上がる
スピードが出る
よく回転がかかる
ボールが重くなる
という効果があるのでやらない手はありません。
では厚く当てるというのはどういうことなのでしょうか?
「ボールの打ち出し角度・方向に向けてできるだけまっすぐラケット面を当てること」
です。こちらのサイトがとても分かりやすかったのでご紹介します。
運動エネルギーの話が出てきていますが、1番理解していただけたら嬉しいのは
打ちたい方向に対して90度でラケット面を作り
その面で打ちたい方向に振っていく
という点です。
打ちたい方向にまっすぐ面を向けてその方向に振ったら
狙ったところに飛んでいきやすい
ということは理解できるのではないでしょうか?
さらに、スイングスピードが上がることによってボールのスピードや重さにも関係してきますので非常に重要な事項になります。
ご質問に戻ります。質問者様のお悩みで考えられるのは
①最初から面が被っている
(打ちたい方向に対して90度の面ができていない)
②最初は面ができているが、スイングの途中で面が被ってしまう
のどちらかであることが考えられます。
スピンをかけることができるがコントロールできないという方によく見られることです。
厚く捉えることができないままスピンをかけることをやってしまうとこのようになってしまうことがあります。
私はテニスをする時は常に厚く当てるように指導させていただいています。
回転をかける際も「厚く捉えて回転をかける」ということです。
厚く回転をかけることによってボールが伸び、コントロールもできます。
厚く回転をかけるには、まず厚く当てること(フラット)を覚えるのが良いです。
テニスはボールコントロールが最も大切です
と再三お伝えしていますが、厚く当てることができないとボールがコントロールできません。
面が上手くできていないのでコントロールが乱れてしまうのです。
是非厚く当ててボールをコントロールすることを練習してみてください。
ここでお伝えしたいことがあります。
プロの動画を見ていると
打ちたい方向に対して面が90にできておらず
面を被せて打っている
のを見ませんか?この動画がわかりやすいのでお借りしました。ありがとうございます。
これもちゃんと厚く打っているのです。でないとボールをコントロールできるはずがありません。
プロはスイングスピードが早いことと、厚く当てる感覚に磨きがかかりすぎているので面が被っているように見えるだけです。
この面が被っている「形」だけを真似してしまったら当たりが薄くなって当たりがカスカスになってしまいます。
この点は非常に重要です。どこかのタイミングでみなさんにしっかりお伝えしたいと思っています。
長くなりましたが、厚く当てることを身につけるステップと具体的な練習方法をお伝えします。
厚く当てることを覚える練習方法
ステップ①
厚く当てるラケットワークを身につける
まずは厚く当てるラケットワークを身につけましょう。
回転はかけないようにします。
●具体的練習方法
近い距離(ネット前)を狙って山なりでボールを打つ練習をしてみてください。
的や人にパスする練習がオススメです。的を狙い合うラリーなんかもいいですね。
●ポイント
・打ちたい方向に対して90度で面を作ることと作った面を打ちたい方向に出していくこと、の2つを練習してください。
・回転はかからないように練習しましょう。
・山なりですから、打ちたい方向が上の方になります。つまり面は「少し上」を向かなければならないということです。
かなり抵抗があるかと思いますが、これが非常に重要な練習です。
これができないと厚くスピンをかけることも、スピードを出すこともできません。
上手なプレーヤーは必ず出来ます。是非取り組んでみてください。
・テイクバックはしません。テイクバックしたらボールが飛びすぎてしまうのでテイクバックなしで打ちましょう。フォロースルーはOKです。
・動画を撮ってちゃんとできているか確認してください。撮ってみるとできていないことが分かったりします。
面を上に向けて打つ
回転をかけないようにする
この2つがかなり難しいのではないかと思います。
難しい分、このステップをクリアしたらもうほとんどクリアしたも同然です。頑張ってください。
★ステップ②
ネットの向こう側を狙う
ステップ①で身につけた感覚で遠くを狙います。遠くを狙うために大切なのはテイクバックです。
まだ回転はかけません。
●具体的練習方法
ボール出しやゆっくりしたラリーでネットの向こう側を狙います。的を置くのがオススメです。
この段階ではまだゆっくり(山なりでも可)で打ってください。
●ポイント
・ゆっくり打ちましょう。山なりで構いません。ボールをコントロールすることを最優先にしてください。
・回転はかけないように練習しましょう。
・テイクバックをしてしまうと今まで通りの打ち方に戻りがちです。ですから、ステップ①で身につけた感覚で打つことに集中してください。
ステップ①だけではボールに勢いがつかないからテイクバックによってスイングを加速させる、というイメージです。
・スイングを加速させるといっても速く振る必要はありません。狙ったところに飛ぶくらいのスイングであれば十分です。
・これもできているかどうか動画で確認しましょう。
・狙ったところに、狙ったボールで打てるようになればOKです。
★ステップ③
厚く捉えて回転をかける
手首や肘を柔らかく使ってスピンをかけていくのですが、長くなってしまうことと、今回は厚く当てることがテーマだったので割愛させていただきます。
また別の機会に動画を作ります。
★ステップ④
スピードと回転に磨きをかける
ステップ③までできるようになったらあとはスイングスピードをひたすら上げていきます。
スイングスピードを上げるコツはこちらでご紹介しています。
こちらも詳しくは割愛させていただきます。
以上になります。練習の参考になる動画を掲載しますので参照下さったら幸いです。
文章なので長くなってしまいましたが、ステップ①~④は一度動画を撮ろうと思っているので楽しみにしていてください。
練習頑張ってくださいね。またご質問お待ちしています。
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私は子供達にテニスの楽しさを伝えたいと思ってテニススクールをやっています。
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