運動神経は「メンタル」？

「運動神経はメンタルだ」

という言葉を聞いて皆さんはどう思うでしょうか？そんなはずはない！と思う方が多いでしょうか。メンタルが運動神経に与える影響はものすごく大きいです。16年のコーチ経験から私は考えています。どういうことかご説明します。

こんにちは。福岡でテニスコーチをしている森慶大と申します。

私はテニスコーチをしていますが、今回の話はテニスに限った話ではないので、今回のテーマに興味がある方は是非お読みいただけたら幸いです。
私は運動が苦手でしたが頑張って全国レベルの選手とも戦えるようになった経験があります。その経験から、運動が苦手な子供や伸び悩んでいる子供のスポーツ上達を応援しています。これまで1000人くらいの指導経験から皆さんお役に立てるような情報をお伝えできたらと思っています。

「できた！」が上達を促進する

当スクールは「伸び悩んでいる子供・運動が苦手な子供を上達させるテニススクール」ということで運営しています。運動が苦手ではない子供もいますが、苦手な子は多いです。

当スクールに、ある運動が苦手な子供がいて、空振りを繰り返したり、当たってもどこにボールが飛んでいくか分からないような感じの子供がいます。(そういう子供を見ると私は「この子をどうやって上達させてやろうか」とワクワクしてきます)

指導を始めて2〜3ヶ月くらい経った頃でしょうか。ラリーが始めて２０回くらい続いた時がありました。コツが分かって自信がついたのでしょう。それからは空振り・ホームランが劇的に少なくなりました。

本人もことある度に「俺上手くなった」と私に報告というかプチ自慢というか話してくれます。かわいいです。笑

それまではうまくできないために投げやりになっていたりしていました。子供ってそういうところがあります。負けず嫌いの子ほど、真面目にやって失敗したくないがために、わざと失敗するような感じにプレーしてしまうのです。

しかし自信がついてからはそんな態度が変わりました。投げやりな態度がなくなったのです。

苦手意識が上達を阻害する

このように一度できるようになったことで自信になってどんどんできるようになることはよくあることです。この要因は「自分にもできる！」と思えることなんです。

逆に、自分は運動が苦手だとかどうせやってもできないとか思っていると人間は前向きに取り組めません。皆さんも経験があるのではないでしょうか。「どうせできない」と思っている時ってやる気にならないですよね。

つまり、同じ運動能力の人間が2人いて、1人は「できる！」と思ってやっているけど、もう1人は「どうせできない」と思っているとすると、この2人の伸び具合って違うんです。

だから、運動に苦手意識がある子供や大人をする指導者の最初の仕事って「自信をつけてもらうこと」だと思うんです。

もしこれを読んでいる方のお子さんが運動が苦手で、自信を持って欲しいと思っている親御さんに私がアドバイスをさせていただくとしたら、「練習のハードルをとことん下げてください」。キャッチボールができないのなら、まずは自分でボールを下に落としてキャッチしてみる。それも難しいなら、転がしたボールをキャッチしてみる。それも難しいなら転がすスピードをもっと落としてみる、という感じです。

その子のレベルまで下げて練習を繰り返せばきっとできるようになります。