・ミスをしたら罵声を浴びせる怖い指導者
・「できるまでやれ!」とひたすら練習させる指導者

がいます。対照的に子供のいいところを褒めて伸ばす指導者もいます。どちらがいいのでしょうか。昔は厳しい指導者が多く社会的にも認められているように思いますが、現代は逆転しているように思います。私は必ずしもそうだとは考えていません。今回はこの辺のことについて書いてみたいと思います。

こんにちは。福岡でテニスコーチをしている森慶大と申します。

私はテニスコーチをしていますが、今回の話はテニスに限った話ではないので、今回のテーマに興味がある方は是非お読みいただけたら幸いです。

私は運動が苦手でしたが頑張って全国レベルの選手とも戦えるようになった経験があります。その経験から、運動が苦手な子供や伸び悩んでいる子供のスポーツ上達を応援しています。これまで1000人くらいの指導経験から皆さんお役に立てるような情報をお伝えできたらと思っています。

では本題に入ります。

昔(昭和〜平成初期)は「厳しい指導者」がいいと言われていた時代があったように思います。「厳しい指導」とは

・指導者は腕を組んでしかめっ面
・ミスをすると罵声を浴びせられる
・朝から晩まで練習させまくる
・うまく教えるというよりも「できるまで体で覚えろ!」という根性指導

・科学的根拠のないトレーニング(うさぎ跳び〇〇周など)

という感じです。今は流れが変わってこのような「厳しい指導」はずいぶん減ってきたように思います。今は逆に

・指導者は笑顔で褒めて伸ばす
・ミスをしたら根本的原因を解決をするための指導をする
・短時間の練習で効果を上げる練習メニューを行う
・子供の個性を尊重し本人に合ったやり方で指導する
・科学的根拠のある身体的トレーニング、メンタルトレーニングを行う

という感じです。このような指導者をこの配信では「現代的指導者」と呼ぶことにします。どちらがいいのでしょうか。結論から言うとどちらがよくてどちらが悪いということではないと思います。どちらにもメリットとデメリットがあるのでその点を理解した上で指導者を選ぶことが重要だと思います。

「厳しい指導者」って本当に良くないの?

現代では一般的に「厳しい指導者」は良くないとされているように感じます。(あくまで一般論です)一般的に言われているほど悪いことではないと考えています。

厳しい指導者は正直、理不尽なところがあります。説明不足で「やれ」と言ったり、理由なく(説明なく)怒ったり、といったことがあります。これだけ聞くと「よくないじゃん」と思われるかもしれません。このような体験は大人になって活きることになります

なぜなら、大人の社会は理不尽だらけだからです。社会人になって社会の理不尽さに心が折れる若者がたくさんいることは承知の通りです。しかし子供の頃から理不尽なことにさらされて、耐性をつけておけば大人になってもダメージがない、もしくは少ないのです。
実際に就活では「体育会出身」というだけで他の条件が同じなら有利になるのはご存知でしょうか。その裏には「多少の理不尽なことには耐えられるだろう」という思いがあるのです。

また、「できるまでやれ」というような指導は運動が得意なタイプには向いていたりします。運動が得意なタイプの子供は量をこなすことで体が勝手にいい動きを覚えるからです。もちろん指導者のいい声かけもあってのことですが。

ただ、運動が苦手なタイプはこのタイプの指導者には習うことはお勧めしません。このタイプはできないことに対して細かく優しく教えるようなことはしないので、できないままになってしまう可能性が高いです。下手したら途中で見捨てられてしまうかもしれません。

また、運動が得意でもメンタルが普通、もしくは弱い子供にもお勧めしません。やはり罵声を浴びせられてしまうと萎縮してしまう子供は多いです。萎縮してしまうと指導者の顔色を伺ってスポーツをするようになるのでいい体の使い方を覚える障害になってしまいます。

私自信が運動が苦手で、メンタルも弱かったので細かく教えてくれない指導者や怒鳴る指導者が嫌でした。その経験があって今の指導方針になっています。

現代的指導者っていいの?

では「現代的指導者」はどうなのでしょうか。「現代的指導者」は知識的にも勉強しているし、人としても器が大きい指導者です。子供がミスしても原因を分析して、冷静に説明したり、子供に合わせて指導するというのはちゃんと学んでいないとできないことです。したがってこのタイプの指導者は基本的にはいい指導者と呼ぶことができると思います。

このタイプの指導者から学ぶと子供は伸び伸びスポーツをすることができるので、楽しく上達でき、自信をつけることができるでしょう。

どっちの指導者を選ぶ?

ここまで読むと「現代的指導者がいい」と思われる方が多いかもしれません。しかし今回お話しした「現代的指導者」は実は「理想像」です。

①指導者は笑顔で褒めて伸ばす
②ミスをしたら根本的原因を解決をするための指導をする
③短時間の練習で効果を上げる練習メニューを行う
④子供の個性を尊重し本人に合ったやり方で指導する
⑤科学的根拠のある身体的トレーニング、メンタルトレーニングを行う

実際はこれらの現代的指導者の特徴のうち、全部を完璧にできている指導者はいないと考えてください。この部分はいいけど、この部分は弱い、という感じになりがちです。人間なので。例えば

・⑤はものすごいけど感情的に怒鳴ってしまう癖がある指導者
・怒ることはないけど、ニコニコ・褒めているだけで指導力がない指導者
・①②④は得意だけど、③⑤は苦手な指導者

という感じです。だから「怖いからよくない」とか「優しいからいい」という単純な問題ではないのです。この辺の判断はなかなか難しいかもしれませんね。

ちなみに当テニススクールはどんな感じかというと、基本的には叱ることはありません。人としてよくないことをしたら叱りますが、プレーがうまくできないことで叱ることはありません。
他のスクールで「厳しい指導者」のもとで練習して心が壊れてしまってうちに来る子や、引っ込み思案な子で怒鳴る指導者に拒否反応を示してしまうような子もいます。また、失敗の原因を根本的に解決するので伸び悩んでいる子供でも上達することができます。

弱点としては、全国大会で勝ち上がる子を指導した経験はありますが、まだ再現性が高い方法を確立できていません。この点が今後の課題です。

もし当スクールのレッスンにご興味がある方はこのメールの下部に案内を載せておきますのでご確認ください。

次回の配信で今回の続きとして「指導者の選び方」について書いてみたいと思います。
今回の内容はここまでです。最後まで読んで下さってありがとうございました。ご質問がある方はこちらからお送りください↓


ここからは当テニススクールのご案内です。ご興味がある方はお読みください。

先に書いたように当スクールは、プレーの不出来で叱ることはありませんので、引っ込み思案の子や内気な子にはお勧めです。
また、運動が苦手な子供や伸び悩んでいる子供にも上達できるように細かいステップにして指導するので喜ばれています。運動が得意なタイプな子も中にはいますがそんな子はどんどん上達するので上のクラスに上げてスキルを磨きます。

・空振り連発から試合に出られるくらい上達した子供
・「厳しい指導者」に心を折られたけどうちに来て復活して上達している子供
・スランプに陥っていたけど復活してまた上達している子供
・引っ込み思案で周りと話すのが苦手だったのが周りと打ち解けられるようになった子供
・運動が苦手だったけど自信がついて毎回のテニスを楽しみにしている子供
・周りの子供達と仲良くなって楽しくテニスを上達している子供等

という感じの子供達がいます。

逆に、うちのスクールに合わない子もいます。それは「九州大会上位入賞したい」、「全国大会で上位入賞したい」というような子です。
現状当スクールの一番上のクラスは「県大会上位を目指すクラス」になります。すでに県大会上位に入っていてさらに上を目指したいという子は当スクールのレッスンでは物足りないでしょう。料金が上がる個別レッスンで対応することは可能ですが、グループレッスンでは難しいです。

もしご興味があるようでしたら是非一度体験レッスンにお越しください。初回は無料で受講することができます。

こちらからお申し込みください↓

ジュニアクラスのご案内はこちらから

最後までお読みいただいてありがとうございました。

次回は「指導者の選び方」について書きます。お楽しみに!

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私は子供達にテニスの楽しさを伝えたいと思ってテニススクールをやっています。

特に運動が苦手な子・伸び悩んでいる子にこそ、「もっとうまくなれるよ!」「テニスはもっと楽しいよ!」ということを伝えたいです。

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